税理士松尾ブログ
ふるさと納税の返礼品に税金はかかるの?
2019-01-27
テーマ:経営を守る情報
昨年末に公表された税制改正大綱。
ふるさと納税についても改正が加えられています。
(抜粋)
返礼品を送付する場合は以下のいずれも満たすこと
・返礼割合を3割以下
・返礼品を地場産品とする
一時期、ニュースでも話題になりましたが、これが税制改正大綱にも
盛り込まれたということです。
個人的には自治体ごとの資金調達の手段なのだから、
上限まで設けなくても、とは思います。
また、松尾さんはふるさと納税してないんですか?
ってよく聞かれますが、
私は生まれ育った天理市に納税をしていたいので、
ふるさと納税はしていません。
また、納税する先を選ぶことなんて出来ない、
というのが今までの常識でしたが、
ふるさと納税が導入されて以来は、
納税額の一部を自分の意志で振り分けることが出来るという意味で
「税」の常識を覆した、と言えます。
で、返礼品をもらった場合は税金かかるの?
という疑問もあるかと。
結論から言うと「一時所得」になります。(汗)
https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/shotoku/02/37.htm
一時所得の計算式は下記の通りで計算されます。
【総収入金額△(マイナス)収入を得るために支出した金額△特別控除額(最高50万円)】×1/2
控除額が50万円ありますので、返礼品の値打ちが50万を超えなければ問題ないでしょう。
ただ、
保険の満期金を受け取った!
みたいに他の一時所得がある場合にはそれらと「合算」して一時所得を計算しますので
注意が必要かと。
ふるさと納税をしたかどうかは確定申告書を見ればわかりますし。。。
ふるさと納税の改正は今年6月1日以降の寄付から適用です。
特に豪華な返礼品めあての寄付は5月末までに一種の「駆け込み」が
あるのかもしれませんが、その場合には「一時所得」にもご注意を。
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どなたでもご参加頂けます。
中古車を買うならなぜ4年落ちがいいのか
2019-01-23
テーマ:経営を守る情報
中古車を買う場合、償却を少しでも早く、と意識なさるなら
「4年落ち」にして下さいね、
と申し上げることがあります。
基本的なことですがそこには理由があって、
「中古資産の簡便法による見積耐用年数」という扱いがあります。
・法定の耐用年数から、新品からの経過年数を差し引く
・新品からの経過年数×20%
・合計する
という計算式で成り立ちます。
具体的に当てはめると、
・乗用車の法定耐用年数は 6年
・経過年数 4年(4年落ち)
とします。
この車の耐用年数は
・法定の6年から4年を差し引き
・4年×20%
⇒2.2年
1年に満たない場合は切り捨てますので
耐用年数は最短の「2年」で償却できます。
これがもし経過年数3年(3年落ち)だったとすると、
・法定の6年から3年を差し引き
・3年×20%
⇒3.6年
となってしまい、3年で償却ということになります。
耐用年数が2年より短くなることはないので、
つまりは新品から4年以上経過している車であれば、
最短の2年で償却ができるということです。
ではなぜ、耐用年数2年だったらいいのか?
⇒償却率が「1」だからです。
例)4年落ちの車を100万円で買ったとします。
事業年度は「2019.1.1~2019.12.31」。
①2019年6月に買ったとき
100万円×「(償却率)1」×「当期に属する月数7か月÷12か月」=約58万円
・・・残り42万円を次の期で償却。
②2019年1月に買ったときは
100万円×「(償却率)1」=100万円・・・つまり全額損金
期の早いうちに買えば全額損金もあり得て、
最大でも2期で償却し切ってしまいます。
減価償却は手元キャッシュと帳簿上の利益との差が生じる大きな要因です。
その差を少しでも埋める、つまりキャッシュの流出と損金計上額との差を最小限にするためには
必要な知識かと思いますのでご参考にして頂ければと思います。
個と和の関係性から源流を思う。
2019-01-20
テーマ:税理士@松尾
日本全国にある神社の数は8万を超え、実はコンビニよりも圧倒的に多い数を誇ります。
奈良県天理市の南端、柳本町には第10代崇神天皇の陵墓があります。
私が子供のころから慣れ親しんだ場所でもあります。
実は崇神天皇の時代に疫病が大流行し、豪族間の争いにより国が大いに乱れていたといいます。
そこでそれまで皇居内に祀られていた天照大神と大国魂神を皇居の外に移され、
各地に神々が祀られる社を定められました。
このことが神社が私たちの生活に深く根差す契機になったといわれています。
実に2000年以上も前のこと。
私たちの何気ない生活に流れる大きな源流を今に感じざるを得ません。
さらには、皇居内に祀られていた偉大なる神を外に祀り、
天照大神
大国魂神
そして天皇
という3つの偉大なる力をあえて1つに集中させず、
3つの和としてその間に物理的・精神的な空間をあえてつくったことで、
統一された大和の力が全国へと波及していったそうです。
企業も、家庭も、まずは個の力を強めるのも大切ではありますが、
それらが「和」として調和しあうことこそが全体をさらに強くするのかもしれません。
個人が個として、まずはなくてはならない存在となり、
それぞれの個性が集まり和として新たな価値を生み出す。
それもまた私たちの源流なのだと思います。
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