BLOG代表税理士 松尾ブログ

不確実への備え──資金繰りと金融機関との向き合い方
2026-05-03
不確実への備え──資金繰りと金融機関との向き合い方
業種を問わずイラン情勢の影響が色濃くなってきています。
弊社お客様を対象とし、
5/20と5/21、日本政策公庫の職員様にお越し頂き、
融資相談会を開催します。
先々を見据え、決算書をもとに金融機関とともに話しましょう。
どれだけ戦略を密に練っていても、
世界のあるたった一つのポイント(地点)の通行事情でこれだけ事業環境が激変してしまうことを考えると、
①現金量
②金融機関との関係性
を日ごろから意識しても意識しすぎることはないと実感します。
①現金量については、
現預金ならびに即換金可能な資産を
『固定費の1年分プラス運転資金(売掛金や在庫の分)』
を目安に置いておきたいものです。
ちなみに二宮尊徳翁は、国の場合は、
・9年の蓄えなきを不足と言い、
・6年の蓄えなきを急と言い、
・3年の蓄えなきをその国にあらず。
といって3年分の蓄えがなければ国家ではない、と言っています。
また、
②金融機関については、
月次試算表がタイムリーに上がってくる体制はむしろ必然となります。
そして月々の返済ペースを抑えるため、極力借入本数を増やさないことへの意識が重要です。
また反対に、金融機関側も、物価が上がり金利ある世界となったいま、
「収益力」を日ごろの対話や決算書を通じてより詳細に把握しようとしており、
その傾向に拍車をかけるように、企業価値担保評価という制度が今月からスタートします。
企業の事業全体を担保に融資する
新たな担保制度になります。
金融庁としてはその導入実績の「数」を成果指標として追わない、と言っていますので、
比較的長い視野で、
「月次試算表プラス経営(収支)計画」により企業の収益力を見極め、
社長の個人保証に出来るだけ頼らないための足掛かりとするものと思います。
収益力とは?具体的には
・どのような競争優位性があるか?
・中長期の事業計画は現実的か?
・計画は実行され成果はどうか?
を継続的なコミュニケーションを通じて確認していくことが想定されます。
様々な補助金・助成金も公表されつつあります。
4/22のあおばセミナーは、近畿経済産業局の産業課長さまにお越し頂き、
補助金を中心とした施策についてお話をして頂きました。
最低投資額が(5億円などと)多額であったり、会社規模に制限があったり、
なかなか補助金申請の入り口で該当しない制度が多いのも事実です。
しかし、
についてはそういった制限がなく比較的使いやすい、という話がありました。
中でも省エネ補助金はカタログに載せる製品をかなり増やしている、とのことですのでご参照を。
また、今月には奈良県独自の補助金も受付がスタートします。
ことし12月25日までに設置・導入等を済ませることが可能な投資を検討の際は今のうちから活用検討が必要かと思います。
ちなみに、令和8年度の業務改善助成金も新たな情報が出ています。
昨年度までと違い、
事業場内最低賃金が「R8年度最低賃金」に満たない事業場が対象なので
R8最低賃金が公表されないと申請できない状態です。
したがって申請書の提出開始も9/1以降になっています。
今できることとすれば、設備の見積もりを取っておく、ということになろうかと思います。
情報が入り乱れる昨今だからこそ逆にブレない軸としての経営理念を共有したうえ、
まずは弊社のひな型を用いて収支見通しを一緒に管理していければと考えています。
はや清明。
2026-04-12
テーマ: まつおの畑作日記
廃材を塗装してレイズドベッドをつくってみた。
ラベンダー、タイム、ローズマリー、、、
この春はハーブ園にしてみよう。
そして冬の間ほったらかしにしていた
もう一つの畑。
4月に入り、今年もやってきた草刈りシーズン。
刈ってみたら芝桜とチューリップが出現。
新年度予算と中小企業施策─現場で感じる変化
2026-04-02
新年度予算と中小企業施策──現場で感じる変化
高市カラーが徐々に打ち出されるとあって何かと話題の新年度予算。
その成立を見据え、【4月22日の15時から90分間】
近畿経済産業局の産業部/産業課長さまにお越し頂き、
・新年度予算の特徴
・設備投資関連の補助金
について解説をして頂く機会を設けました。
タイムリーに中小企業施策をピックアップしてお話しして頂くようお願いしておりますので、
どなた様もご参加頂ければと思います。
私の方からも、最新の税制改正をピックアップするとともに、
取り得るアクションをお伝えさせて頂きます。
先立ちまして3月には、「モニタリング強化型特別保証」という新たな信用保証制度がスタートしています。
中小企業者の成長に向けた、
・事業の立て直し
・設備投資
を想定し、月次で財務状況をモニタリング、報告することで【保証料が50%補助】される制度になります。
月次監査のサイクルのもと、弊社が認定支援機関として月次チェックすることで活用可能と思われます。
ただ、利用にあたっての最大のネックは
「総借入残高のうちプロパー融資(保証協会経由じゃない融資)が50%以上を占めていること」
という点にあるかと思われ、
実際のところこれは【非常にハードルが高いというか、実務上稀(まれ)なのでは?】と感じます、、、
むしろ、「月次決算」「月次試算表」の重要性が信用保証にも反映された点にこそ着目すべきと考えています。
実際、今年の個人事業主の方の確定申告でも、
帳簿をつけるのは
・税務署のためでもなく
・銀行のためでもなく
・自分のため。
ということで、これまでは年に一回まとめて記帳、という方に対して
月々の記帳、月々の業績チェックへの移行をおススメし、
記帳・申告への向き合い方を変えて頂いたケースが数件ありました。
当社も4月1日からまた若手が入社してくれました。
何とかかんとか毎年20代の若手を採用することが出来ておりますが、
当社としては、お客様を担当する一(いち)担当者の育成ではなく、
なるべく多くの税理士を輩出する方向で採用しています。
仕事はもちろん本気で取り組み試験勉強も並行させる風土が定着しつつある中、
お客様の月次決算を中心に据えることで、
お客様にさらに寄り添うことができるとともに、税理士も育つと思っていますし、
今回それを後押しする信用保証制度も創設された、という風にとらえました。
(ただ今回の制度は使いづらいですが、、、。)
なお「信用保証制度」については奈良県独自のものもあり、
たとえば「県SDGs推進資金保証」であれば【保証料が100%免除】されます。
健康優良法人の認定を受けているケースのほか、
賃上げ促進税制を適用している場合にも活用可能で、
そのほか業種によってはコロナ融資のような【金利も保証料もゼロ】といったものもあります。
実務を考えると自社に合った有益な保証制度を窓口金融機関に抽出してもらうことになると思いますので、
日ごろからの金融機関とのコミュニケーションも重要かと。
そしてもちろん、そのコミュニケーション時にも月次試算表は役立ちますので、
税理士プラス担当者チームでお客様の月次決算体制構築に励んでまいります。
天理市の代表監査委員の任期が終了。
有難くも市役所関係者の皆様にお花を頂きました。
8年間、こちらこそ有難うございました!
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