BLOG代表税理士 松尾ブログ

6月の手記。自力の価値。
2025-06-08
テーマ: 税理士@松尾
今を彩る大谷翔平選手、私の中高生時代までさかのぼればマイケル・ジャクソンなど、その現役での活躍を同時進行で見れる時代に生まれてきて本当によかった、と思える人たちがいます。
先般お亡くなりになった昭和の大スター、長嶋茂雄さんもそういった存在の方だったに違いありません。
万博も然りですが、最近再び人気を博すレトロ調の車や古着など、再び昭和に注目が集まっているように思います。
最近読んだある本では、
「昭和はロシア革命とともに始まり、その後の運動原理は対ロシア、対共産主義として広がっていった」
という記述がありました。
アメリカの政権においてバイデン、そしてトランプ時代における思想原理もまた対ロシア、そして対中国を元に展開され、その影響で日本においても、軍事面・食料面・経済面での安全保障が着目され、「自力」と言うワードを最近強く意識するようになっています。
われわれ中小企業の身の回りでは、人材・M&A・SNS運用などの分野で「紹介サービス」が苛烈なまでに展開され、そのコマーシャルやDMは、とどまるところを知りません。
マッチングが上手くいけば大助かりなのですが、人材はまずもって自力で見つけに行くべきだし、事業展開や事業承継上必要であれば、相性の良い会社も自力で見つけに行くべきだし、SNSの運用に至っては、まず自分のサイトや現場、社風の自力をつけなければ運用をいくら任せても威力半減です。
一方で自力を集中投下できる分野もまた限られているのも事実、行動原理の軸をもとに信頼関係の輪を構築していかねばならない、そしてお客様の経営要素のうち「経営を守る」面においては弊社がその強力な一員であらねばならないと思う次第です。
梅雨の訪れを前に、マイ畑に咲くアジサイ。
多くの花が集まり、集まった結果はまん丸い姿になるのが印象的です。
いま働きながら税理士試験の勉強をしてくれている社員たちの目標が達成され、3年後に恐らく達成されるであろう税理士10名体制になったとしても、その集合体は丸く、それぞれの強みを包み込み、地域の経営者に安心をご提供できる組織であるよう、さらに組織を磨き上げていきたいと思います。
6月。
お客様向けセミナーは弁護士による「カスハラ対策」
一般のお客様向けには「相続対策」
ご都合許せばご参加くださいませ。
弊社、6月末で決算月を迎えます。
少し遡りますが、昨年の9月には講演会&懇親会におきましてはご高配を賜りまして有難うございました。
7月1日からもやるべきこと盛りだくさん!
引き続き何卒宜しくお願い致します。
立夏。快晴。5月初めの手記
2025-05-02
先月のお客様向けセミナーでは、
「103万の壁の着地点」
「年金財政の現状」
を取り上げました。
今まではある一つのテーマの解説なり、ご提言をするといったスタイルでやってきましたが、今月の「公的年金(の財政)」については、制度があまりに複雑で、かつ少子高齢化を迎えてさらに厳しい局面が予想され、かつ様々な情報が入り乱れるテーマであり、経営者を含め各人の国家観や倫理観にも関わってくるテーマでした。
そして何と言っても私の専門分野ではない、、、。
したがって、現状を皆様とともに確認し、そして皆様一緒に考えませんか?
という投げかけで終わるという、私なりに新しい試みでした。
よく言われているところですが、
トランプ関税を契機とした昨今の錯綜した状況は、ちょうど40年前のプラザ合意の状況に似ています。
その時は、
・ベトナム戦争後のインフレ
・円安と日本車の輸出拡大によるアメリカの貿易赤字
・日本企業の空前の高業績
それらが現在の、
・2つの戦争によるインフレ
・円安や輸出企業の高業績
・史上最高の税収
などと時代背景が重なります。
40年前は、日本と西ドイツがニューヨークのプラザホテルに呼びつけられ、ドル安へと誘導されました。
プラザ合意後は円安が是正され、
そうなると日本が輸出が伸びなくなるので内需すなわち国内での設備投資が強引に拡大され、
国内での設備投資の内容が住宅ならまだしも、ゴルフ場とかレジャー施設など国民生活に不必要な不動産開発にまで及び、
不動産や株のバブルが発生、
その後日銀の急速な利上げによりバブルが弾け、
長期にわたる景気の低迷を迎えた、
とザックリ認識しています。
プラザ合意のような為替誘導は考えにくいですが、セミナーでも取り上げたGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の膨大な資金の一部をアメリカへの投資(アラスカのガス田開発等)に振り向ける、なんてことも有り得るのでは?
(セミナーtextより抜粋)
とも感じていますが、いずれにせよ日本側は7月に参議院選挙を控える中での日米交渉やいかに?
コロナ禍が終息したばかりというのに戦々恐々です。
戦々恐々といえば「就職氷河期世代」を念頭に置いた「基礎年金の底上げ」の議論。とりあえずは先送りされましたが避けては通れぬ議論です。
(セミナーtextより抜粋)
「今、年金を受け取っている方々の受給額は減るものの、2040年以降に年金を受け取る就職氷河期世代の年金は底上げされる、、、。」
就職氷河期世代まっただ中の私としても重要な議論だと思います。
しかし税務に携わる身としてどうしても頭に残ってしまうのは「国庫負担」という言葉。
2004年に100年あんしんのフレーズのもと、
基礎年金の国庫負担(税金投入)割合を1/2に引き上げると決定され、その10年後に消費税は8%へ、その後は10%へ。
(セミナーtextより抜粋)
そして今、
就職氷河期世代への支援のフレーズのもと、
再び国庫負担というワードが登場し、増税に繋がる可能性もセットで考えておかなければならないテーマだと考えています。
それぞれの倫理観や国家観が複雑に絡み合い、社会保険には企業負担も発生しますので、企業の採用戦略にも影響を及ぼしてくるでしょう。
少なくとも中小企業は、「人手不足」というのは「状況」であって、「人手の補充」の「理由」に単純に結び付けることには慎重になるべきかと思われます。
そんなこんなで
営業活動を継続しつつ、
採用活動も継続しつつ、
教育も継続しつつで7月1日の弊社経営計画発表に進んでいきたいと思っています。
冬の間に作っておいたレイズドベッド。
敷きワラの合間を縫って、
レタスとキャベツの若葉がちらり。
ほっと一安心の、松尾でした。
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