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ふるまつり

2019-10-23

テーマ: 税理士@松尾

 

古事記にも記される、

わが国最古の神社の一つ、石上神宮。

 

毎年10月15日は「ふるまつり」の日。

 

9年ではなく

90年でもなく、

900年ものあいだ続くお祭りです。

 

ふるまつり

 

 

地元の天理青年会議所に加入させて頂いていた時は、

御鳳輦を担がせて頂いていましたが、

卒業した今はそれが出来ません。

 

 

そのときは担がせて頂き、有難かったなあ、と懐かしむ思いで

前日の10月14日に参拝してきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

900年以上という膨大な時間、続けられている行事。

 

そういえば、社歴が200年を超える長寿企業の会社数は日本が世界でダントツ。

昨今のノーベル賞受賞者もまた、何十年の長きにわたって愚直に研究を続けられての結果。

 

 

そこにはきっと、

「何か」を信じるとか、

「何か」を守るとか、

「何か」をつなぐとか、

 

強い気持ちが間違いなくあり、

それが見事に結果として表れている景色と言うのはすごく美しいことだな、と思います。

 

 

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名義だけ借りて今もそのままの株をどうするか?

2019-10-20

テーマ: 事業承継

 

事業承継の実務にあたって、

まず最初のステップとしてよく論点に上がるのが
「名義株」の問題です。

 

会社設立の時に「名義だけ」借りた他人の株式が、
まだ借りたままになっているケースです。

 

 

平成30年4月の国税不服審判所の裁決に、

 

・会社設立の時に他人から名義を借りて
・株券を「○○(他人)名義分」として会社の金庫に保管しており
・その会社の筆頭株主である社長様がお亡くなりになり
・その社長様の相続財産にその名義株を算入しなかった

 

というケースで、

 

 

結局は、

「他人名義だが実質は社長のものであり相続財産に算入すべき

とされた裁決があります。

 

残された相続人は、

・会社の金庫にずっと保管されていたのだから
・会社のものであり、
・相続財産にふくまれないはず

 

ということで争いになったようです。

 

相続財産に含めなければならないと判断された時に
重要視された要素は下記の通りです。

 

 

・原資(もともとのお金)は誰が出しているのか
・配当金を取得しているのは誰か
・株券を保管していた金庫はどこにあり、誰が管理していたのか

 

いずれも亡くなった社長本人であり、
名義に関わらず社長の相続財産である、
と判断されています。

 

 

実務的にはこのケースとは反対に

 

全て社長様もしくは社長様ご一族のものとした方が
スキームを組むには望ましいケースが多く、

その際にわずか数パーセントですが他人名義のものが混ざっており、

まずこれをどうしようか、と検討するケースが多いです。

 

 

しかし重要視する点はこの裁決と同じで、

 

 

・実際の資金の出し手
・念のため配当をあえて出して受領する
・株券を発行しない会社に定款変更する

 

などの方策で名義株対策を実行します。

 

株主名簿は法人税申告書の「別表2」に記載されています。

 

毎年決算の時には要チェックの項目です。

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民間給与の実態調査結果

2019-10-16

テーマ: 経営を守る情報

 

税理士法人あおばの松尾潤です。

 

先日、国税庁のホームページにて

H30年分の民間給与実態調査の統計結果が公表されました。

 

 

これはその名の通り、官公庁を除き、
「民間の」事業所に限った給与に関する統計です。

 

 

国家として税収の見積もりをする際にも用いられる統計情報であり、

事業規模や業種を限定することなく、広く一般的な標本を抽出して作成されており、
統計としては実態により近いのではないかな、と思っています。

 

統計ページ

 

様々な切り口から統計が作成されておりますが、
一番下欄の(参考)欄に非常に分かりやすい統計が載っています。

「一人あたり平均給与」として

 

正規社員の給与手当406万円
⇒月額33.8万円

 

正規社員の年間賞与97万円
⇒年間2.8か月分

 

(平均年齢46歳)

 

という結果のようです。

 

 

弊社も採用を活動を続ける中で、
業界の壁が崩れ人材が流動化している印象を最近はますます強くしております。

 

 

その中で給与条件などの発信の仕方には非常に気を揉みます。

 

 

余談のようで余談ではないのですが、
いま
「サピエンス全史」という書籍を読んでいます。

 

サピエンス全史

 

かなり有名な書籍ですのでお読みになられた方も多いとは思います。

 

 

人間が他の動物に比して

なぜ、

・圧倒的な優位性を
・圧倒的に短い期間で

築き、保つことが出来ているのか?

 

 

この本が言うには、

「虚構を信じる力」

なのだそうです。

虚構とは「作り上げられたこと」と言っていいと思います。

 

例えば

神社でもらうお札(おふだ)も、
普通の動物にとってはただの「紙」なのですが、

人間にとっては「神」の力の込められた有難いものと信じています。

 

ただの

紙であるお札に「意味」を込めることが出来るのが人間の本質、

とサピエンス全史は言っていると理解しています。

 

 

企業において「意味」とは

「理念」であり「経営の目的」というところになろうかと思います。

 

給与実態はあくまで参考とし、

 

人手不足・人材の流動化が進むからこそ、

人間の本来の力を見つめなおさないといけないな
と考える次第です。

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