BLOG代表税理士 松尾ブログ

最近感じた2つの流れ
2020-01-08
テーマ: 経営を守る情報
今年元旦の日経新聞のトップ記事は
「逆境の資本主義」でした。
ちなみに過去の元旦トップ記事は
2019
つながる100億の脳 「人類」問い直す
2018
「溶けゆく境界」
2017‥
「当たり前」もうない
2016‥
目覚める40億人の力(インド俊英)
2015‥
変えるのはあなた
ここ数年は表現は違えど言いたいことはずっと同じことのような気がしております。
業界や国境、人種、情報、性別などあらゆるものが「溶ける」イメージでしょうか。
そこに昨今の貿易摩擦を念頭に置いて今回のテーマとなったように推察されます。
昨年末をもって融資の現場にも大きく影響していたであろう、
約20年続いた「金融検査マニュアル」が廃止されたと聞きます。
実務上の感覚でも、決算書など過去の数字だけに基づくのではなく、
「金融機関との対話」がますます重要になった感を持っています。
そのためには企業側も対話の前提となる資料、
すなわち月次試算表の持つ意味が増してきます。
その上で
・対話を重ね、
・資金構造を改善しつつ
・業績を向上させ、
・自己資本比率を向上させる。
「資金構造の改善」の局面では金融支援が必要になり、そこで対話のできる企業は様々な提案を引き出せた感があります。
そしてもう一つが事業承継をきっかけとした「内部統制」の機運の高まり。
内部統制とは野球で言えば牽制球のようなもので、
・間違いの起こる余地はないか
・モレが起こる余地はないか
・不正の起こる余地はないか
・異常点をチェックできるか
をチェックできる体制づくりです。
これから事業を立ち上げようとしている経営者、もしくは経営者向けのセミナーではよくこの図を使います。
経営者を若葉にたとえ、その成長に不可欠な水。
経営において水にあたるのは「チェック」という行為です。
それくらい「チェック」は大事。
このチェックを
・会議であったり
・試算表であったり、
・業績関連の数値であったり
・面接であったり
・はたまた企業をとりまく「におい」であったり「カン」であったり
様々な媒体を通じて行わなければなりません。
「内部統制が完全に効いている」企業というのは上場企業とて皆無ではないかと思います。
言い換えれば永遠の追求テーマとなります。
今までの流れで「何とかなっていた」ので手を付けていなかったものの、
事業承継を機に企業としての態勢を再確認する機運が増えてきました。
そこでもキーになるのは月次試算表です。
・上がってくるのが遅いとすれば何が原因か
・精度が低いとすれば何が原因か
こういったことをコミュニケーションをとって検証していきます。
思えば、黒字決算割合が70%を超えている弊社でも、
お客様のほとんどが月次試算表は翌月に完成します。
企業としては当たり前といえば当たり前ですが、それでも中小企業の場合は試算表でのチェック行為がおろそかになるケースが往々にして出てしまいます。
この5年ほどで150件超のお客様の受入れをさせて頂いておりますが、
前会計事務所では月次試算表の上がりが遅かった、精度が低かったケースがほとんど。
月次試算表だけをとっても、何とかコミュニケ―ションをとって「カイゼン」の余地はたくさんあります。
何もかも「溶け出している」流れがあるからこそ原理原則通り月次試算表の価値をさらに高めていく必要を感じております。
定点観測は自己資本比率から
2019-12-28
テーマ: 決算書の見かた
弊社では月々の数字や決算のご報告の時にはオリジナルのチャート式決算書でご報告をしています。
↑
サンプル
その名の通り「チャート」なので、財務が視覚的にとらえやすくなり、
お忙しい経営者にも状況が直感で把握できますし、後継者教育にも役立ちます。
そしてチャートとともに「財務指標」もピックアップして表示をしており、お客様にもよりますが、
だいたい5〜8個をピックアップさせて頂いています。
しかし「手元キャッシュ」を除いて、
どの財務指標が最重要なのか?
とよく聞かれます。
となるとやはり「自己資本比率」になろうかと思います。
財務指標には数えきれないくらいの種類があり、他にも当然大切な指標はあるのですが、
中小企業の実務においてはやはり自己資本比率かと。
これは会社の総資産のうち何%が自分の資産か、を示す財務指標になります。
(自分の資産でない部分は借入や負債に依っていることになります。)
自己資本比率を一朝一夕に増やすことは困難です。
まず会社の総資産を意識することが必要ですし、
総資産を意識した結果、一時的に自己資本比率を悪化させる策も必要になるかもしれません。
負債を削減すれば自己資本比率は好転しますが手元キャッシュが悪化します。
利益は出たけど自己資本比率は悪化した、というケースもあります。
いずれにしても常にウォッチし、検証を重ねていくことが重要で、
税理士法人あおば自身も例外ではなくこの数値をウォッチし続けています。
人間でも毎年の健康診断で必ずチェックする項目(コレステロール値、中性脂肪、、、等々)があるのと全く同じです。
財務の「定点観測」は自己資本比率から。
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令和2年度税制改正セミナー
詳細とお申し込みはこちらです。
(どなたでも参加できます)
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大学生と地方の中小企業との接点を増やせないかと考えています。
2019-12-18
テーマ: セミナー報告
いま、とある大学生の団体のご代表と打ち合わせを継続しています。
ご代表といっても、学生団体のご代表ですので
当然、現役の大学生です。
関西の公立・私立の大学生にネットワークを構築され、
「大学生と中小企業とをつなぐ」活動を展開しようとされています。
大学生にとって就職活動の対象に「中小企業」が挙がることは稀でしょう。
しかし、中小企業の、特に地方の中小企業にとっての人材不足は深刻です。
されど、地方には素晴らしく頑張っている中小企業がたくさんあります。
大企業では味わえない、社長との距離感の近さや業務範囲などの魅力もいっぱいあります。
何より、地方においては中小企業の存在そのものが「まちの風景」なわけです。
なんとしても継続・発展してもらわないといけません。
ということで、奈良の中小企業と現役大学生がどうやってつながって頂くか、
について率直にお話あいを重ねています。
そして話しているだけではつまらないので
天理教教会本部にて
天理教本部を訪れた松下幸之助氏が「理念や信じる力」の強さを認識されたというエピソードのご紹介、
石上神宮にて
由緒、神社と神宮の違い、ついでに内山永久寺と廃仏毀釈のお話し、
洋食カツイさんにて
エビフライのランチと、お店や山の辺の道のご説明。
と、ひとしきりの松尾バージョン天理市内観光案内。
ガイド付きだと面白い!と大学生にも喜んでいただけました。
一見すると、平日の昼間から大学生と一緒に観光したり昼ごはん食べたり、
松尾さん何やってんの?って感じかもしれませんが、地方の実情と魅力を知ってほしいがためのことです。
日本の地方には素晴らしい場所やコトがあります。
会社も同じ。
地方にも魅力的な会社はたくさんあります。
具体的な企画は年明けに。
なんとかお客様に喜んでいただける企画となるよう、もう少しつめていきます。
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