BLOG代表税理士 松尾ブログ

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働き方改革から働きたい改革へ。

2025-11-09

テーマ: 税理士@松尾

 

生産性向上というのは本来、

やるべきことに集中する」というところにあるはずのところ、

いかに労働時間を少なくするか」というところに過度にスポットが当てられてきたような気がします。

 

しかし、自分のスキルアップとか他人への貢献を考えると、「打率」も大事ですがやっぱり「打席数」が大切で、

また、「働きたい改革」という言葉もちらほらと耳にするようになり、なんとなく潮目が変わりつつるような気がしています。

 

日経新聞でもこんな記事が

→「働けない英国人、G7で突出 病欠給付金10兆円が財政圧迫

・労働者の権利拡大法案で週休3日など柔軟な働き方の拡大をめざしたが、経済界との協議の末、雇用主が従業員の申し出を拒める規定を加えた。

・ギリシャは24年に施行した法律で週6日勤務制を可能とした

 

 

そんな中、吉田松陰先生をたずねて、社員旅行に行って参りました。

 

コロナ禍を経て、そして昨年の20周年イベントを経て、実に7年ぶりの社員旅行。

 

実際の松下村塾を目の当たりにすると、建物自体は本当に質素。

本当にやるべきこと、すなわち、

・教育

・人を育てる

・人を育てることができる人を育てる

そこに注力をされていた様をひしひしと感じました。

 

またその松下村塾の奥には松陰神社。神名を得て松陰先生が祀られていました。

 

明治天皇が明治神宮に、

東郷平八郎も東郷神社に、

乃木希典も乃木神社、

松下幸之助は松下社

として祀られるように、わが国では多大なる功績のあった実在の人物を神様として後世まで末永く祀り称える素晴らしい文化があります。

 

そう考えると、

橿原神宮の神武天皇、

全国に滞在する八幡社の応神天皇、

八坂神社のスサノオ、

といった古くからの神々もまた、おそらく実在した人物であり、古事記や日本書紀のように文字による伝承ができる前から、

口頭により人々が伝承してきたんだろうと思っています。

 

 

旅行は立冬の日、11月7日から行ってきました。

10代から50代まで、幅広い年齢層の社員が、研修もしつつその土地の名産品もいただき、二日間みっちりとコミュニケーションを取る機会も良いもんだと思います。

 

若手社員も続々入ってきてくれていますが、若手社員にはマンツーマンで教育担当をつけて1年程度みっちりと教育を施す仕組みにしています。

新人がやがて教育担当者になり新人を育て、ある人の教えが連綿とつながっていけば良いのではないかと思います。

 

 

夏から冬に急変した今年。
万博には結局行けなかったけど、夏の思い出作りに訪れた大都会に広がる花火。

これはこれですごくキレイですが、打ち上げて終わるではなく、29歳の松陰先生が残した教育の原点を経て、

つなぐ文化がより一層強化されますように。

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秋晴れの日に

2025-10-05

テーマ: まつおの畑作日記

 

ニンニク植え付け。

だいたい60コ。

 

 

 

 

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「栃木信用金庫に資本支援」のニュースから

2025-09-23

テーマ: 税理士@松尾経営を守る情報

 

さて秋分。

太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。

 

山の辺の道のお気に入りの場所からのヤマト。

 

山の辺の道は奈良盆地の東の端にありますが、ここから西の端まで見通せます。

 

 

ものごとの物事の本質を理解するためには対義語を考えるとよいと聞きます。

たとえば、「争い」の対義語は「平和」ですし、「愛」の対義語は「無関心」です。

 

では「当たり前」の対義語は?

 

と考えると「有り難い(有り難し)」となります。

今⽉実は、⻑年にわたって「あおば」に多大なる貢献をしてくれた従業員の退職を迎えました。

そこにデスクがあり、お客様の要望に応え、他人の助けをし、後進に教えを授ける。

そこにその姿があることが「当たり前」と思って過ごしがちでしたが、本当にその存在そのものが有り難かったのだと思います。

身の回りの現実をただ当たり前と捉えることなく、感謝の心をもって臨んでいかないといけないと改めて思う次第です。

本当にお疲れ様。

 

一方で、偶然にも機を同じくして2回り以上も歳の違う若者も入社。

私自身、20代は試験勉強と社会勉強、30代は人脈づくりに明け暮れ、40代はバトンを渡す人づくりに明け暮れる。

そんな日々がもうしばらく続く見込みです、、、。(いま47歳。)

 

 

そんな中、少し気になるニュースがありました。

栃木信金が信金中金の資本支援発表 国債含み損「経営には影響なし」

 

株価は最高値を更新、不動産も価格高騰、新NISAにidecoで資産運用。

資産運用の面においては比較的明るいニュースが続いているような気がしますが、地域に密着した地銀や信用金庫の経営においては一概にポジティブな動きばかりではないようです。

 

栃木信金のニュースでは、

・金利ある世界の復活で本業では稼げており黒字を確保できている

・しかし保有する国債の含み損が自己資本を上回った

・この事態を受けて、信金中金が資金支援に踏み切った

ということです。

 

ポイントは2つではないでしょうか。

 

<ポイント1つめ>

日銀の利上げがほぼ規定路線の中、国債の金利が上昇、ということは国債の債券価格は下落しており、

それが金融機関の体力であるところの「自己資本」を傷つける事態が発生しているということ。

 

<ポイント2つめ>

信金中金というのは信用金庫が経営難に陥ったときに資金支援をする公の機関のようで、

今回のような含み損の場合は原則は支援することができないものの、

わざわざルールを改正してまで資金支援に踏み切ったということ。

 

さっそく奈良を地盤とする信用金庫さんのディスクロージャー資料で貸借対照表を確認しましたが、栃木ほどの心配はないように見受けられます。

 

しかし今後利上げが実現し、国債の価格が下落する傾向となると、栃木信金のように自己資本(経営の体力)が弱まり公的支援を必要とする地域金融機関が増えることも考えられます。

ただでさえ都市一極集中の影響で、相続などをきっかけに人口が地域から流出するにともない、地域の金融機関から預金も流出する傾向にあると聞きます。

預金が流出すれば、金融機関にとっては利益を稼ぐための「貸し出し」の元手となるキャッシュが減少することとなり、さらに収益を圧迫すると推察できます。

 

「国債価格の下落」による金融機関の財務への悪影響が、広く経済へ波及しないことを願うばかりです。

 

そしてこれからの経営においては、

人の採用に際しても、最低賃金の急激な引き上げや賃上げの必要性を考えるとより慎重に、

資金調達においても、調達金利の上昇や調達元の金融機関の経営状況、そして関係性の構築に、より気を配っていく必要があるように思います。

 

 

 

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