BLOG代表税理士 松尾ブログ

納税猶予を受ける前に「必ず」やるべきこと
2018-08-26
税理士法人あおばの松尾潤です。
納税猶予制度が改められ、
自社の株式について、
2027年12月31日までであれば
実質的に無税で贈与することができるようになりました。
非常に革命的な制度ですが、
これを使う可能性があるのであれば必ず確認しておくべき、
と思うことがあります。
それは
後継予定者の「役員登記」。
贈与時点で就任から3年以上経っていなければなりません。
相続税について納税猶予を受けるのであれば、相続の直前に役員になっていなければなりません。
株価が高くなっている企業様においては特に、
いまは修行中の後継予定者が○年後に帰ってくるから・・・
という状態の時は「役員就任」も併せて視野に入れておくべきだと思います。
万一突然に相続が起こってその時に役員登記していなかった、
となれば納税猶予はテーブルにすら乗らない、ということです。
この点はあまり、というよりもほとんどアナウンスされていませんし、
税法以外のことでも、
他にも
・株券発行会社になっていないか
・遺留分を担保できる保険の手当てはされているか
などあまりにも論点が多い制度です。
また、今はあまり株価は高くなくても
低い株価のうちに一括して後継者に贈与しておくことも選択肢の一つです。
今回の納税猶予制度は期限が区切られているからこそ、
「後継者の役員登記の時期」にはご注意ください。
またセミナーもさせて頂く予定です。
経営計画をつくる前にやるべきこと(過去のメルマガから)
2018-08-22
過去のメルマガから反響の高かった記事を更新させて頂きます。
2018/4/5の記事です。
※※※※※
経営計画をつくる前にやるべきこと
経営計画は「予測」ではなく「条件」である。
生き残るための。
コンサルタントの
一倉定先生のことばです。
事実、税理士法人あおばもまた毎年経営計画をつくり、発表会を開いています。
・達成できた項目、
・やるべきこと、
・足りていないこと、
色々噴出するのですが、間違いなく自社の現在位置を知る
「モノサシ」になっています。
ただその前に、事業承継の現場では、必ずしも経営計画が最高の教科書、とはならない
部分もあるように最近思います。
承継ということは、
・一時的には自分以外の人がつくった器でやらなければならない。
・ゼロからのスタートではなく、プラス,マイナスをしょい込んだ状態でのスタート。
・全て自分が採用したわけではない人材
・税務だけでも、利益に対する税金以外の税金も考慮しなくてはならない。
(様々な税法に横ぐしを刺さねばならない)
という特有の要素が含まれます。
言い換えれば
経営者としての「ベース」を構築する機会と年数が必要になってきます。
財務面で例えば、単純に売上を追いかけることで、逆に資金ショートすることは往々にしてあります。
本当に「今」、売上を追うべきなのかを特定する力をつくらねばなりません。
そのベースがあった上でつくる経営計画はまさに、一倉先生のおっしゃる「生き残るための条件」となることでしょう。
承継する器の態様に応じた自分なりのベース構築をする機会をつくっていきましょう。
※※※※※
というもの。
経営計画は必須なのですが、つくって発表して満足して終わる。
そんなケースが散見されます。
・単価を上げるのか?
・顧客数を増やすのか?
・原価率を下げるのか?
・固定費を下げるのか?
自社の「経営構造の弱点」を把握すること。
そして
・財務
・人事
・労務
経営者としての最低限度の「ベース」を築いてから経営計画に着手していただきたい、そんな思いで書かせて頂きました。
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小規模企業共済の魅力(過去のメルマガから)
2018-08-19
テーマ:経営を守る情報
過去のメルマガから反響の高かったものを抜粋して更新させて頂きます。
2018/5/21の記事です。
※※※※※
小規模企業共済の魅力
個人事業主や会社経営者は当然のことながら、みずからの退職金も積み立てておかねばなりません。
そんな時にまず検討したいのが「小規模企業共済」。
ご加入の方も多いとは思いますが、
最大のメリットは
全額が「所得から控除」できるという点です。
所得税の税率は最低でも5%、住民税は一律10%。
小規模企業共済の掛金が所得から控除できるということは、
最低でも年15%の利回りがある、と言い換えることが出来ます。
この低金利の時代にあってこれだけのパフォーマンスは魅力です。
デメリットとしては、
・任意に解約する場合は20年経っていないと元本割れする
・65歳未満で任意解約すると一時所得扱いとなり、所得税等が高額になる
・利回りといっても実際に多く返ってくるというよりは「税金が安くなる」という形でのリターン
という点が挙げられます。
しかし、そもそもは退職金準備のための制度なので、継続して掛け続けることが出来れば最低でも15%の利回りというメリットがデメリットを吸収してくれると考えられます。
(所得税率が45%の方はなんと年利回り55%)
掛金は月1,000円から月70,000円の範囲で500円単位で設定できます。
個人事業主や会社経営者でまだご加入でないは、加入資格を一度ご確認ください。
加入手続きは、商工会さまや私どもでも取り扱いできます。
※※※※※
というもの。
基本中の基本ともいうべき制度ですが、メリットデメリットが理解されていないのも事実。
「掛け続ける」ということが最大のポイントですので無理ない掛け金から始めて頂ければと思います。
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太陽光発電は今も即時償却できる?(過去のメルマガから)
2018-08-15
テーマ:経営を守る情報
過去のメールマガジンから反響の高かったものを抜粋して更新させて頂きます。
2018/5/14の記事です。
※※※※※
「太陽光発電設備は今も即時償却できる?」
太陽光発電設備については、
・経営力向上計画にもとづき
・平成31年3月31日までに取得等し、
・発電した電力の一部または全部を指定事業に使った(いわゆる余剰売電)
場合には「中小企業経営強化税制」により他の一定の要件を満たせば即時償却できます。
いわゆる全量売電の場合は、太陽光発電設備が「電気業用設備」となってしまい、「指定事業」に該当せず、即時償却できないので注意が必要です。
特別償却や税額控除を適用するときに忘れがちな「指定事業」という概念。
留意して決算予想や投資計画を進めていきましょう。
※※※※※
というもの。
特に今は設備投資をめぐっては
・経営力向上計画
・先端設備等導入計画
と優遇措置が並行しています。
とにかく設備投資の前に顧問税理士にご連絡をお願いします。
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ビジョンとベクトル
2018-08-12
テーマ:税理士@松尾
木曜日は
ついに上場を果たした社長と飲み、
金曜日は
4月に会社を立ち上げたばかりの社長と飲み、
やはり税理士として思うのは、
経営者のビジョンというのは壮大であって、
簡単には分かりえないものであるからして
税理士として「ビジョンを共有」しようとするのではなく、
その「ビジョン」と「現実の行動」が一致しているかどうかを
そばにいてお支えを申し上げることがまずは大切。
ビジョン(将来の点)
よりも
ベクトル(方向性)
ですね。
価値は違いから生まれる。
「違い」をつくり、行動を続ける
二人に心からの敬意。
サムライとは誰かのために生きる人
2018-08-08
テーマ:税理士@松尾
・中小企業のM&A支援
・今話題の「新・事業承継税制」
今年に入ってから継続して
これらの実務能力に、継続して磨きをかけています。
経営の出口支援です。
今まで、
・税理士の枠をいかに超えるか
・プロが連携する新たな価値をいかに創出するか
という観点から
「奈良ASPO(アジア士業共同体)」
「行政との連携(天理市・田原本町)」
を進めてきました。
で、
M&Aや事業承継を具体的に進める際に、
「誰が」パートナーとなりうるかということを考えたときに、
・官か?・・・実行力に欠けるよなぁ
・金融機関か?・・・どうしても利益誘導になるよなぁ
とすれば「士」だよな。
と行きつきます。
税理士のみならず、弁護士・社会保険労務士etc…
様々な「士(サムライ)」の強固な連携の必要性を再認識。
サムライとは「誰かのために生きる人」。
税理士試験が終わったみなさん、
弊社ではそんな意義ある仕事に邁進する
仲間も募集していますのでよろしくお願いします。
何ごとも「分ける」ようになりつつある最近の趨勢から
2018-05-12
テーマ:税理士@松尾
シェア経済とかよく言われます。
カーシェア
シェアオフィス
要は「分ける」「分かち合う」というところに本質があるのだと思います。
最近注目が増しつつある「信託」もまた、「所有」と「受益(利益をうける)」を分ける、というところに本質があるのかと。
今までは、例えば不動産で言えば不動産の名義人(つまり所有者)と家賃を受け取る(利益を受ける)人とが当然にイコールだったわけです。
それを別々にすることが出来るという点で画期的なわけです。
この「分ける」という概念。
トヨタ自動車は、それまでカリフォルニア、ニューヨークなどに散在していた北米統括拠点をテキサスはプレイノ市という片田舎に従業員4000人とともに統合しました。
これはあくまで管理機能を統括した、というのが本質かと思います。
営業機能まではプレイノという片田舎に移してはいませんので。
これも、企業の「機能」を分ける、ということだと思います。
本社機能、統括機能はどこだっていいのです。
であれば、税率のより低い地域の方がいい。
そんな思考のような気がします。
しかし、経営とは「管理」をいうのではなく「販売」をいうのであって、その意味で、販売機能は人口の多い現場に残す。
企業の機能を分ける。
この「分ける」という概念はこの先もどんどん広がります。
どんどん専門化されていきます。
会計事務所も、
歯科特化
医療特化
相続特化
いろいろ「分ける」作業がすすんでいくかと。
会計事務所の企業向けサービスも、
伝票入力チーム
財務分析チーム
顧客対応チーム
営業特化チーム
という風に「機能」で分けていくべきなのかもしれません。
拠点もまた、
営業拠点
セミナーなどの発信拠点
教育拠点
作業拠点
などと分けていくべきなのかもしれません。
でもここで大切なことは、
伝票入力もできるけれど、今は財務分析チームにいる、
という状態が「あるべき姿」である、ということだと考えています。
それしかできない、
のではなく
いくつかできるけれど今はそれをやっている、
という状態。
いつでも他のチームに移れまっせ、と言えるような教育方針。
これが大切なんだと思います。
ピカソの絵。
一見、
誰でも描けるような、分かる人にしか分からないような、何も考えずただ自由に描いているような、そんな絵ですが、猛烈な基礎の積み重ねがあり、どんな分野の絵でも描けるのであり、その上での専門特化。
最近の、「分ける」という趨勢から税理士事務所のこれからの運用を考える今日この頃。
4月20日からゴールデンウィークまでをまとめて更新。
2018-05-06
テーマ:税理士@松尾
4月20日





さらに
当日も強風で気球が飛ばなかったけど、







ゴールデンウィークは終了。
4月上旬のテキサス視察から
ゴールデンウィークまで
怒涛の時間。
生かされていることに感謝。
必ずや恩返しをしなければ。
すべては地域をつなぐために。
テキサス視察2日目
2018-04-08
テキサス2日目は
カリフォルニア、ニューヨークから
「ワン・トヨタ」の合言葉をもとに
プレイノという人口わずか28万人の
都市に4,000人の従業員とともに
引っ越してきました。
でかい。


さらにはJPモルガン。
まだまだ建設中。
さらにはリバティミューチュアル





テキサス訪問の旅
2018-04-05
人口増加率No. 1
雇用者増加No. 1
続々とグローバル企業が移転する
常識はずれの教育環境
治安全米最高
そんな注目の
北ダラスエリア
レイノ市はトヨタの北米統括本社
を移転するなど企業誘致。
フリスコ市はダラスカウボーイズが
総工費15億ドルをかけた最高峰のスポーツ産業
アレン市はなんといっても教育環境。
これ、高校のコンサートホール。
マッキニー市は住環境と治安の良さ。
これ、公民館。
これ、テーマパークではなくただの住宅街。
湖のほとりで野外コンサートも。
日本では、アメリカというと
ロスやサンフランシスコやニューヨークだけど、
もはやメキメキ発展してきてるのは
テキサス。
背景には
税制と
資源と
政治がある、
と踏んでますが、
とにもかくにも人が増える。
→飲食や小売りは分かりやすくチャンス。
あちこち建築中。
人が増えても土地があるからバブらない。
日本人も住みやすい。
英語は多分、一割も理解できなかったけど、
土地付き25万ドル付近から買えるらしい。
とにかく皆新しく越してきた人ばかりだから
仲がいい。治安がいい。住環境がいい。
先進国でこういうことが起きてるところが
すごい。
人が、仕事が右肩上がりで増える、
景気が身にしみていい、
そんな世界をそもそも知らない世代が
激増している日本。
プレイノ市の人口は28万人。
マッキニー市の人口は13万人。
【豊かな田舎】を【体感】するのが目的で
訪れたテキサス。
トヨタ及びその関連企業
JPモルガン
PGA
リバティミューチュアル
そしてダラス〜ヒューストン間の新幹線など
巨大プロジェクトが目白押し。
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